スタッフブログ

2014.05.22

相続人を納得させる遺言を②【司法書士(熊本)による相続遺言相談受付中!】

  前回、遺言書の内容に不満のある相続人が遺留分減殺請求をして自分の取り分を主張した事例をご紹介しました。
遺言は相続トラブルを防ぐためにあるのが本来の姿であり、遺言の内容がトラブルを引き起こしてしまうのでは本末転倒です。

 あくまで遺言書は「書く側」の考えで書けば良いのが基本ですが、受け取る側への思いやりがあることが前提です。
「相続人が納得しやすい、受け入れやすい」遺言とはどんなものか考えてみましょう。 (→こちらもご参照ください!「遺言書に何を書くか」

 もし自分が相続人だったとしたら、どんな遺言に反発を感じてしまうでしょうか。

・自分の名前が遺言のどこにも出てこない
これは当事者にしてみたらやはりショックです。遺産分けの対象となっていない子供のことでも、遺言のどこかで必ず言及し、親の愛情が伝わる内容にすれば遺産分けへの不満も和らぐはずです。

・さしたる理由もなく分割方法が偏っている
「長男だから」という理屈が通用すると思っているのは親の世代まで、ということもよくあります。例えば介護の負担を負ってくれた子には多く、多額の学費がかかった子には少なめに、など根拠が具体的であればあるほどそこには説得力が生まれます。

「兄弟というのはもともと親の愛情を奪い合う者同士だ」と考える人もいます。

 「仲がいいはず」と思い込みたいのが親の心情ですが、それは親がまだ生きているからこそ溜まった不満を表に出していないだけのこともあるのです。
こと遺産分割協議については「普通は争いになる」くらいにシビアに考えておいた方がよいと思います。

 皆が納得して親への感謝とともに遺言を受け入れられる、こんな理想的な状況を目指したいものですね。

 自己判断はとかくトラブルのもとになります。 

遺言書を書きたい、遺言書を発見した、遺言書に基づく手続はどうしたら良いか、など、小さなことでもお気軽に専門家にご相談ください。