自筆証書遺言

手軽に書ける・・反面、落とし穴もある

遺言の知識(自筆証書)

 自筆証書遺言とは自宅で自分の準備した便箋、筆記具等を使って作る遺言書のことです。
 紙とペン、印鑑さえあれば自分の想いを書き残すことができますので、民法で定められた遺言の方式の中では一番手軽に作れるものです。

 しかし、手軽である代わりに、
「少しでも様式に不備があると遺言書自体が無効になってしまう」
 という面がありますから実は公正証書遺言より難易度が高いともいえます。

 専門家としてぜひおすすめしたいのは公正証書遺言です! → 「公正証書遺言」
 色々な事情により、どうしても自筆証書で・・という場合にはこれだけは絶対外してはいけないポイントを押さえてください。

自筆証書遺言は形式も重要!

遺言の知識(自筆証書の注意)

①全文を手書きする(ワープロは×)
②日付を入れる(○月吉日は×)
③名前を入れる(本名、フルネームが望ましい)
④押印をする(認印でもよい)
⑤2枚以上になる場合は契印をする
⑥封印する場合は封印箇所に押印する

  上記の点が守られているか、書き始める前、書き終えた後に必ずチェックしましょう。

 当事務所に「この遺言書で不動産の名義を変えられますか?」とご相談にいらっしゃる方の多くは、残念ながら上記のどれか一つが欠けている(つまり遺言自体が無効)になっている場合が多いのです。

 無効な遺言があったばかりにかえって紛争になることもありますから、書く側は細心の注意を払わなければなりません。

 形式の注意点はわかったけれど、具体的な内容はどうしたらよいの??という方は
こちら 「遺言書に何を書くか」 をご覧ください。

遺言書をどこに保管するか

遺言の知識(遺言保管場所)

 公正証書で遺言をすれば公証役場に永久保存されますが、自筆証書は自分で保管しなくてはなりません。

 遺言書というのは自身の死後に気付いてもらえなければ意味がなくなってしまいます。
しかし、内容を知られたり読まれたりということは避けたい方が多いでしょう。

 保管のポイントとしては
・銀行の貸金庫に保管する。
・家族もしくはすぐ訃報が伝わるご親戚に「遺言書があるから死後に自分の遺志を確認してほしい。」とだけ伝えておく。

 ただし、自筆証書の遺言書を発見した人は勝手に開けてはなりません。
必ず家庭裁判所に持ち込んで検認手続を受けなければならないのです。

 ですから遺言者は封筒の表に「この遺言書を開ける前に必ず家庭裁判所に行ってください」と書く方が親切です。

・遺言は何歳くらいでするのがベスト? → 「遺言できる人、するタイミング」
・私には遺言、必要ですか? → 「遺言必要度チェック」
・遺言をしなかった場合、どんなことになる? → 「遺言がないとどうなるか」
・作ってみたいけど、どんな形式にすればよいの? → 「遺言書の種類と特徴」
・やっぱり作るなら公証役場できちんと! → 「公正証書遺言」
・書かなければならないことは決まっているの? → 「遺言書に何を書くか」
・後で気が変わったら?? → 「遺言の変更」
・遺言の内容に不満がある! → 「遺留分」