遺言がないとどうなるか

ケース1 預金がおろせない!

遺言の知識(預金がおろせない)

 遺言がないと故人名義の預金はどうなるでしょう。一般的に、
・金融機関は、基本的に預金の名義人の死亡を知ったらすぐ口座を凍結します。
・たとえ相続人であっても、故人の預金を引き出すことはできません。
・自分の法定相続分だけでもおろすことはできません。
・相続人全員の実印つきの遺産分割協議書が求められます。

 こんな時、もし公正証書遺言があって
・「〇〇銀行の預金の相続人は長男、太郎にする」と指定されている。
・遺言執行者(遺言内容を実現する役割の人)が定められている。
 とすると、長男の太郎さんは他の相続人の関与なしに解約できるのです。
 (ただし、機関により対応が異なる場合もあります)

 このように
たった1通の遺言があるかないかで、手続の大変さが全く違ってくるのです!

 葬儀費用が足りないのにお金をおろせない・・なんて悲劇ですね。
なお、預金口座の相続について詳しくはこちらをご覧ください。→ 金融機関の相続・解約

・遺言がないと葬儀費用すらおろせないことがあります。
 (相続人の誰かが費用を立て替えたまま・・ということも!)

ケース2 調停にまで発展!

遺言の知識(兄弟不公平)

「うちの子供達は仲がいいから」
「たいした財産もないから」

 財産がなければ争いなんて起こらないはず・・と考える方は実に多いのです。
 しかし、
親が残した財産はマイホームだけ、という家庭の行く末は・・。
・不動産をもらえない兄弟には何をあげるべきか
・現金、預貯金もそれほどない
・あまりもらえない兄弟は納得しない
・結局、話し合いがまとまらないので不動産の名義も変えられない
 ということになりがちです。

 今まで仲が良かった兄弟でも自分だけがもらえないとなればどうなるでしょう。
もともと欲深い人でなかったとしても、住宅ローンや教育費など、ある年齢になればまとまったお金が必要な事情も出てきます。
 少しでもラクになるならもらえるものはもらいたい・・というのも人情です。
 子供の頃は仲が良かった兄弟同士なのに、人が変わったようになるケースが多いのも事実です。

 そして、本人だけではなく配偶者などが口を出すことで余計にまとまらなくなるのです。
遺言がなくて遺産分割協議をしなければならない場合、相続人全員が合意できないとなると家庭裁判所で調停せざるを得ないことになります。 → 遺産分割協議がまとまらない時は 

 自分の死後に子供達が泥沼の争いを繰り広げる、こんな悲しいことにならないためにも、すべての家庭において、親は専門家のアドバイスに基づく対策を行っておくことが必須といえるのです。

・「マイホームしか資産がない」家庭こそ、相続対策は必須です。
・時期が早ければ早いほどできる相続対策の選択肢は多くなります。

ケース3 なんでこの人が??

遺言の知識(不本意な相続人)

 法律上相続人になっている人でも、現実的には適切な相続人といえないこともよくあります。
故人との生前の関係を考えたらその人が相続するのはおかしい・・ということもあるはずです。 → 相続人と相続分

 特に、お子さんがいない方などは自分が想像もしていないところに相続権が発生することもあります。(まったく交流がなかった兄弟の子供など)

 そのような場合、亡くなった本人にとって不本意なことになるだけでなく、周囲にとってもとんでもなく手続きが面倒になることがよくあります。

 自分にとって本当に適切な人に財産を引き継いでもらうため、そして遺族を惑わせないためにも遺言で意思表示をすることは去りゆく者の責任ともいえるのです。

・法定相続人=適切な相続人、とは限りません。
・適切な人に確実に相続させるためには遺言を残すしかありません。

遺言があればスッキリ解決!

頭と体力がしっかりしているうちに遺言を作っておけば・・

遺言の知識(自分も安心)

「あなたに財産を残すようにしたから老後の世話をよろしくね!」と胸を張って言えます!老後の生活にやはり「安心」は大切ですね。

遺言の知識(家族も安心)

 遺言があれば相続手続きがスピーディに!
つまり、悲しみの中にいる遺族に余計な負担がかからずに済むのです。 

でも・・遺言を作るのって大変そう!

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・遺言は何歳くらいでするのがベスト? → 「遺言できる人、するタイミング」
・私には遺言、必要ですか? → 「遺言必要度チェック」
・作ってみたいけど、どんな形式にすればよいの? → 「遺言書の種類と特徴」
・自分で自宅で書いてみたい! → 「自筆証書遺言」
・やっぱり作るなら公証役場できちんと! → 「公正証書遺言」
・書かなければならないことは決まっているの? → 「遺言書に何を書くか」
・後で気が変わったら?? → 「遺言の変更」
・遺言の内容に不満がある! → 「遺留分」